PM試験 科目B-2(午後Ⅱ)
PM試験 科目B-2(午後Ⅱ)で失点しやすい論文の特徴|よくある失敗と直し方
読みやすい文章でも、設問に答えていなければ評価されません。失点しやすいパターンを先に知り、答案を提出前に直せるようにしましょう。
失点を防ぐ最優先は、設問への回答漏れをなくすこと
科目B-2(午後Ⅱ)の論文では、知識を多く書くことより、設問で問われた要素へ正面から答えることが重要です。設問文を読んだら、背景、課題、判断、具体的な行動、結果・評価などの要求を分け、本文の対応箇所を決めます。
本文を書き終えたら、設問の語句ごとに印を付け、対応する文があるか確認します。見つからない要素があれば、表現を磨く前に補いましょう。
失敗1:一般論だけで、自分の行動がない
「プロジェクトではリスク管理が重要である」「関係者と十分に調整すべきである」という文章は、正しくても論文の中心にはなりません。
直し方: 「私は」として、自分の判断、相手、行動、結果を置きます。
私は、障害発生時の利用者影響が大きいと考え、運用担当と開発責任者へ代替手順の確認を依頼した。確認結果を基に、稼働前の訓練日を追加することを提案し、承認後に実施した。
失敗2:施策はあるが、判断根拠がない
会議、レビュー、進捗確認、体制強化などの施策を並べても、「なぜそれを選んだか」がないと、偶然思い付いた対応に見えます。
直し方: 施策の直前に、比較した選択肢や優先した価値を置きます。納期、品質、コスト、リスク、事業影響のどれを重く見たのかを明確にしてください。
失敗3:課題が曖昧で、深刻さが分からない
「進捗が遅れた」「認識合わせが必要だった」では、対応の必要性が伝わりません。
直し方: 目標と現状の差、放置した場合の影響を示します。
稼働前に完了すべき確認が残っており、このままでは利用部門の繁忙期に障害が発生する可能性があった。
数字を出せる場合は計画と実績の差を示し、出せない場合も対象範囲や期限を具体化します。
失敗4:設問ア・イ・ウが別々の話になっている
設問アでプロジェクトの特徴を書いたのに、設問イの判断理由に使われない。設問イで実施した施策を、設問ウで評価していない。このような断絶があると、論文全体の一貫性が弱くなります。
直し方: 各設問を矢印で結びます。
設問アの制約 → 設問イで重要になった課題と判断 → 設問イの行動 → 設問ウの評価
設問ウで初めて出てくる行動や成果があれば、設問イへ戻して必要な前提を補います。
失敗5:結果を「成功した」で終える
「無事に完了した」「効果があった」だけでは、施策が有効だった根拠が分かりません。
直し方: 何を基準に評価したか、どんな限界が残ったか、次へ何を生かすかを書きます。成功だけでなく、次回は早く確認すべき点まで示すと、PMとしての振り返りになります。
提出前の短い確認
- 設問の要求に全て答えているか
- 課題に判断根拠が続いているか
- 判断にPM自身の具体的な行動が続いているか
- 行動を結果・評価までつなげているか
- ア・イ・ウで同じプロジェクトの話が一本につながっているか
この順に見直してから、最後に字数や表記を整えます。