PM試験 科目B-2(午後Ⅱ)
PM試験 科目B-2(午後Ⅱ)論文の構成例|設問ア・イ・ウをつなげる設計図
書き始める前に、設問ア・イ・ウを一枚の設計図にすると、題意から外れにくくなります。重要なのは文章の型ではなく、設問の要求と自分の経験を一本につなぐことです。
構成例は「設問を読むための枠」として使う
科目B-2(午後Ⅱ)の設問文は年度・問題によって異なります。決まった見出しを暗記して当てはめるのではなく、まず設問が何を求めているかを優先してください。そのうえで、特徴、課題、判断と行動、結果と評価を順に整理すると、論旨を作りやすくなります。
一つの経験を、次の流れで設計する例です。
プロジェクトの特徴・制約 → 課題 → 判断の根拠 → PMとしての行動 → 結果・評価
この矢印がつながっていれば、設問ごとに書く内容が重複したり、突然新しい出来事が出たりしにくくなります。
設問アでは、後の判断に必要な前提を置く
設問アは、経歴やシステムの説明を並べる場所ではありません。設問イで取り上げる課題が、なぜそのプロジェクトで重要だったのかを理解してもらうための前提を書きます。
| 書く要素 | 例 |
|---|---|
| 目的 | 顧客対応を効率化するための業務システム刷新 |
| 規模・体制 | 利用部門、開発、運用を含む複数チームでの実施 |
| 制約 | 繁忙期前の稼働、既存システムとの連携、限られた要員 |
| 自分の立場 | 進捗・課題管理と関係部門の調整を担当 |
| 後につながる特徴 | 仕様変更が稼働時期と品質に大きく影響する状況 |
ここで書いた制約は、設問イの判断理由として使います。後で使わない説明は削り、課題に関係する特徴を残します。
設問イでは、課題から行動までを因果で書く
設問イが論文の中心です。「対応した」だけで終わらず、なぜその対応が必要で、なぜその順序を選んだかを書きます。
- 課題を示す: 目標と現状の差、放置した場合の影響を具体化する
- 判断の根拠を書く: 品質、納期、コスト、リスク、関係者への影響を比較する
- 行動を書く: 誰と何を確認し、何を決め、どう実施・確認したかを時系列にする
例えば「遅延が発生したため、関係者と調整した」では不十分です。「私は、繁忙期前の稼働を優先しつつ品質低下を避ける必要があると判断した。利用部門と開発責任者に影響範囲を確認し、優先度が低い機能を後続リリースへ分ける案を提案して合意した」のように、理由と行動を結び付けます。
設問ウでは、設問イの行動を評価する
設問ウでは、設問イで実施した施策がどうなったかを評価します。「問題なく完了した」と結論だけを書くのではなく、何を基準に効果を判断したか、想定外だった点は何か、次へ何を生かすかまで書きます。
- 稼働日、品質指標、未解決課題、利用者の反応などの事実
- 設問イで選んだ方針が、どのような効果または限界を持ったか
- 次の案件で早く確認すべき点、改善すべき運用
設問イにない施策や結果を、設問ウで初めて出さないようにします。アで置いた制約、イでの判断と行動、ウでの評価が一続きになっているかを見直しましょう。
書き始める前の一枚メモ
本文を書く前に、設問ごとに一行ずつメモします。
| 設問 | 一行メモ |
|---|---|
| ア | この制約がある案件で、私はこの立場だった |
| イ | この差を重要と判断し、この理由でこの行動を選んだ |
| ウ | この行動をこの基準で評価し、次へこの学びを残した |
一行でつながらないところがあれば、本文に入る前に題材か構成を直します。