PM試験 科目B-2(午後Ⅱ)

PM試験 科目B-2(午後Ⅱ)論文のネタ選び・経験の棚卸し

科目B-2(午後Ⅱ)の準備は、問題を見てから思い出を探すのではなく、先に書ける経験を用意するところから始まります。PMとしての判断と結果まで説明できる経験を選びましょう。

「大きな成功」より、判断を書ける経験を選ぶ

論文の題材は、大規模プロジェクトや劇的なトラブルである必要はありません。大切なのは、制約や問題に対して、PMである自分が状況を把握し、選択肢を比較し、関係者と調整して行動した流れを説明できることです。

例えば、次のような経験は題材にしやすい候補です。

「自分は会議に参加しただけ」「上司の指示を実施しただけ」という経験は、PM自身の判断を書きにくくなります。自分の権限が小さかった場合でも、何を提案し、誰に確認し、どの情報を基に判断したかを説明できるなら候補になります。

経験を一枚で棚卸しする

過去の案件を一つずつ、次の項目で短くメモにします。完璧な年表を作る必要はありません。問題を見たときに使える経験をすぐ取り出せることが目的です。

項目 メモする内容
プロジェクトの目的 何を実現する案件だったか
規模・期間・体制 人数、期間、関係部署や委託先
自分の立場 PMとして持っていた役割・権限
制約・課題 納期、品質、コスト、関係者などの難しさ
判断 なぜその方針を選んだか、他にどんな選択肢があったか
行動 誰と何を決め、どの順で実行したか
結果・評価 何を基準に成果や残課題を判断したか

固有名詞や機密情報は不要です。「利用部門A」「外部委託先」「約20名」のように、守秘義務を守れる粒度に置き換えます。むしろ、読み手が状況を理解できる規模・期間・関係者の情報は残してください。

問題テーマと経験を結び付ける

問題を読んだら、キーワードが一致するかだけで選ばないようにします。例えば「品質」がテーマでも、テストをした経験そのものではなく、品質上のリスクをどう把握し、何を優先して、誰と対策を決めたかまで書ける経験を選びます。

次の三つがつながるかを確認すると、無理な当てはめを避けられます。

  1. 問題で問われている状況・制約
  2. 自分の経験で実際に起きた課題
  3. PMとして自分が行った判断・行動と、その評価

一つでもつながらない場合は、別の経験を選ぶか、題材を狭めます。経験を盛り込み過ぎるより、一つの課題を深く説明するほうが、判断の根拠と行動の因果関係を伝えやすくなります。

題材を決める前の確認

最後に、選んだ経験について自分に質問します。

この四つに答えられる題材なら、答案の骨組みを作り始められます。