PM試験 科目B-2(午後Ⅱ)
設問ア・イ・ウの書き分け方
設問文の表現が毎年同じとは限りません。まず問題文を優先しつつ、ア・イ・ウを「前提」「判断と行動」「評価」の役割で整理すると、論旨がぶれにくくなります。
設問ア:以後の論述が理解できる前提を置く
設問アでは、プロジェクトの特徴や制約を、後の課題・判断と結び付けて示します。単なる経歴紹介やシステム説明で終えず、「この状況だったから、この問題が重要だった」と読める形にします。
- 目的、規模、期間、体制
- PMとしての立場・権限
- 品質、納期、コスト、関係者などの制約
- 後の設問につながる特徴
避けたい例:特徴を多く並べるだけで、以後の判断に使われない。
設問イ:課題に対する「判断」と「行動」を書く
設問イは論文の中心です。発生した事実だけでなく、選択肢がある中でなぜその方針を選んだか、誰を巻き込み何を実行したかまで書きます。
- 課題: 理想と現実の差を明確にする
- 判断: 影響、優先順位、リスクから理由を示す
- 行動: PMとしての決定、調整、指示、確認を時系列で書く
「会議を行った」「進捗を確認した」だけでは行動の意味が伝わりません。誰と、何を決めるために、どの情報を使ったかを補います。
設問ウ:結果を評価し、次へ生かす
設問ウでは「うまくいった」で終えず、目標に対して何がどう変わったかを評価します。可能なら数値、期限、関係者の反応などを使い、施策との因果関係を示します。
- 結果は何だったか
- 何を基準に評価したか
- 想定どおりでなかった点は何か
- 次のプロジェクトへ何を生かすか
設問イで実施した施策を、設問ウで評価することが大切です。設問イにない新しい施策や結果を突然出すと、論文全体の一貫性が弱くなります。
書き分けの最終チェック
| 設問 | 主な役割 | 自問すること |
|---|---|---|
| ア | 前提・特徴 | なぜこの課題が重要だったか |
| イ | 判断・行動 | なぜ私はこの対応を選んだか |
| ウ | 結果・評価 | 何を根拠に効果を判断したか |